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FIRENZE手彫りと彫金の聖地フィレンツェ

Historyルネッサンス始まりの街
フィレンツェ

フィレンツェ/イタリアは15世紀初頭に始まった近代学術・芸術文化の起源である”ルネッサンス”の始まりとして知られており、宝飾品に関しても近代芸術に色濃く影響を与えた街です。
フィレンツェは英語ではflorence(フローレンス)と表現されます。ローマ時代の「花の女神フローラ」が住んだ街が語源となります。この花に由来する名の通り、丘に囲まれた美しいこの街で産み出される芸術作品には、田園風景や草木にちなんだ文様が好まれ、多く表現されてきました。

Traditionalフィレンツェの物作り

フィレンツェルネッサンスの
非効率なジュエリー作り

現代の流行り廃りを取り入れかつ効率的に利益を上げる「産業的で均一な品質」が今では物作りの必須となった現代の宝石産業。
イタリアフィレンツェのルネッサンス時代より続く伝統工芸である彫金は、工房にていまだに職人の経験と感覚によって作られる。
18金の板を折り曲げ、穴をあけたり表面を傷つける事ことにより手間ひまをかけ宝飾品に息吹を吹き込んでゆく。途方もない時間と労力を費やす工房はいまでは絶滅の一途をたどる程数少なくなった。

Gold engraving加工技術

  • Giralino ジラリーノ
    Girareは回転する -inoは小さいという意味。面に小さなつる巻く唐草模様などをリズミカルに彫金していく技術。
  • Granito グラニート
    Granire”粒状にする”というイタリア語の動詞から金属などの表面をざらざらにするGranitoという彫金加工用語に派生。植物モチーフによく施される技術。
  • Seta セータ
    絹という意味をもち金属表面を特殊な工具で一定方向にまっすぐ線を刻む技術。光の反射をやわらげ金に優しい艶と輝きを与える技術。
  • Traforo トラフォーロ
    透かし彫技法のことを意味し、やわらかなレースを金細工で表現することができる技術。この工法にはより細かい細工ができる硬い金が好まれたイタリアンジュエリーにプラチナが発展しなかった理由の一つとも言われている。
  • Traforo a Nido D'ape トラフォーロアニードダペトラフォーロアニードダペ
    Honey Comb Fretworkとも言い蜂の巣状に透かしを入れた幾何学的な模様を彫る技術。フレットワークとは、無地の背景に浮彫で彫られている装飾デザインを示す。
  • Millegrane ミッレグラーネミッレグラーネ
    Milleは千 -grano粒という意味があり、小さい粒々が並んだように彫り上げる技術。宝石の回りや他のデザインを縁取るように配置することによりエレガントでクラシカルなイメージをジュエリーに与える技術。

Design Motifデザイン、モチーフ

  • Edera エーデラ
    つる草模様は古典主義ギリシャ文化より用いられ、その影響を受けたルネサンス様式のジュエリーデザインでも大変好まれるモチーフ。
  • Florence フローレンス
    つる草模様から派生し遠近法が取り入れられ規則的シンメトリーで構成されるデザイン。ルネサンスの始まりに敬意を示す花のつぼみが表現されている。
  • Losangeロサンジ
    ひし形を表すフランス語由来の模様。四辺が均等な図形を示し左右対称のシンメトリーに配置されるこのデザインはルネサンス以前より登場したといわれている。
  • Piante e Insentti ピアンテ エ インセッティピアンテ エ インセッティ
    植物や虫たちのモチーフは身に着ける方々の嗜好や思いに寄り添うことのできるジュエリーとなる。百合や葡萄などフィレンツェゆかりのモチーフも人気が高い。

Designerデザイナー

  • GIOVANNIジョバンニ

    フィレンツェの超有名「金細工師」

    かつての偉人と同様に土地に伝わるフィレンツェ様式にて宝飾品を作りあげる。彫像性と色彩感は卓越した技術を表し、一点一点手作りで作られる為、二つと同じものが作れない事が、フィレンツェ様式の作品が貴重なものとされている。ジョバンニ氏は、彫金界で「変人」と言われている。120キロはあろうかという巨体を丸めて小さな宝飾品を作る姿がこっけいである事もそうだが、ものつくりにかけるこだわりが強すぎてそう言われる様になった。

    机の上には一枚の大きなメモ紙がある。この紙には電話のメモやダイヤや金の相場などの乱雑な落書きが所狭しと書かれている。その上に控えめにも綺麗とは無縁のデッサンを思いついたら描くのだ。いわば設計図。その図を元に作品作りは、気の済むまで作っては潰し続けられる。

    その過程で製作を辞めた物や、もう何年もやっている物もある。「変人」作品へのこだわりがフィレンツェ様式のこだわり。そして仕上げられた作品には華やかで豊かだ。大量の工業生産物とは一線を画するものとなる。

  • MEINIメイニ

    優れた技術を持つ美術家に送られる
    ”PREMIO PERSEO”を2006年に受賞

    1500年代、ルネッサンス最盛期のフィレンツェはたくさんの芸術家が誕生し世に知られていました。
    その中でも著名だったのが、金細工彫刻家のベンベヌート・チェッリーニでした。
    彼は、時間の経過とともに知られていった特有の素晴らしい金細工技術、ルネッサンスフィレンツェ様式の発起人の一人です。
    今でもフィレンツェにおいて一部の職人たちは、情熱をもってこの宝石細工の伝統を守り続けています。

    メイニ社(MEINI GIOIELLI)もまたこの伝統を引継ぎルネッサンス様式の貴重な宝飾品のシリーズを展開しています。
    1963年チェザレ・メイニは当時14歳でヴェッキオ橋の近くにあるフィレンツェ手工業の工房にて、偉大な師匠によりこの仕事を習得しました。

    現在、息子のレオナルドとロレンツォも加わり、長年の経験と共にメイニ宝飾社はルネッサンスフィレンツェ様式の宝石細工において最も有名な工房の一つとなり2006年には、フィレンツェ市よりベルセオ賞を獲得しました。

クライアントサービス

全ての商品においてアフターメンテナンス等のクライアントサービスを承っております。保証期間内(3年以内)であれば無償で修理いたします。
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